今後のサイト運営について

お知らせ

約3ヶ月ぶりの更新というか、書評に至っては半年以上もほったらかし状態が続いていた次第で、運営自体が一体どうしたら良いのか迷走してしまっていた。
このままでは自然消滅に近い形になってしまって黒歴史必至、そればかりか折角応援するつもりで書評した怪談作家の皆さんにも泥を塗ってしまうことになる。元来「怪談本」という非常にニッチなものを扱っていて、大きなうねりを引き起こすだけの力もないが、さすがにフェードアウトはみっともない。

ということを先程来うだうだと考えているのだが、ここで一念発起して、運営方針の一部変更と新しい展開を進めるための備忘録を記していこうと思う。

書評に関しての新方針

現在、このサイトでは《新刊を対象に長大な評を書く》という形で記事を投稿していたが、これを改めて、いくつか新しいコンセプトのものを取り入れることにする。目的はただ一つ【こまめに長くしつこく続ける】こと。このサイトは怪談作家の皆さんを応援すると共に、情報を発信して怪談本普及の一助となることを目指している以上、極力長きに渡って少しでも目立つように運営していくように心がけなければならないと思う。

1.短評を中心に進行する
新刊書評のつまずき、最大の原因は《長大な評を連発する作業に行き詰まった》ことに尽きる。とりわけ初期段階では、評を書くのもだが、それの前に怪異分類のデータベース作成のため3度読みとかあらすじ要約文作成とか、とんでもなく気が遠くなるような時間を要した。さらに同じ怪談作家の2冊目3冊目、あるいは特筆すべき新機軸が見当たらない作品にまで何かしらの「新しい視点」を見出そうと躍起になってしまった。これらの事情で最初から自転車操業だったのが、さらに遅れに遅れてしまい、とうとう音を上げてしまった……
という反省を元に、「これは特に声を大にして語りたい!」と切に思わせるだけの新機軸や、初遭遇の個性ある怪談作家の特色やその本質についてのコメントを除いては概ね短評に留めて、とにかく回転率を上げてどんどん新刊を紹介するようにしたい。

2.旧Twitterの投稿文を取り込む
最近、新刊読了のお知らせとして旧Twitterでつぶやいてばかりだったが、この短文感想も取り出して記事として公開することに。ただこの場合、書き足りない部分も多々あるので、一応修正加筆をする予定。

3.旧サイト・ブログ記事を再投稿する
この現サイトより前に、2001年からだらだらと書評を公開してきた実績はあるが、それらの殆どは現在ネットで見ることは出来ない。1970年代発刊の古い本もあるが、現代でも十分通用する作品(ただし入手できるかは不明)や個人的に気に入った内容の書評をピックアップして再投稿したい。
ある意味「歴史の証言」になる部分もあると思うが、誰かの目に触れる場所に置いておいても別に邪魔にならないだろう。そして勿論、記事投稿が途切れないようにするための措置であることは言うまでもない。

「心霊談義」の開始

いよいよ《実話怪談データベース》修正版が公開されるのを期に、本格的に「心霊談義」を始めたい。
本当は、哲学書のように体系的に論を進めて一つの世界を構築したいと思っていたが、やはりと言うかそこまでの才覚はないので(自分の頭の中では9割方体系化されているのだが、どうしても一部論が繋がらない、あるいは曖昧な部分があるため断念した)、フラグメント形式で心霊に関するトピックについての考察を展開していきたい。

この談義は言うなれば、霊・魂・神に関する形而上学的興味に従い、私自身の哲学的考察から導き出された論を展開するもの。既存の心霊学、ひいては道徳・宗教の概念とは全く異なる視座から編み出した、全く私的な心霊観の表出ということになる。ただし、この理屈を世に布教しようとか、金儲けのネタにしようとかは一切なく、ただひたすら「この世界で認知されない世界の存在の存立と、この世界との関わりあい」という究極の個人的問いに対する終生懸けての個人的解答に過ぎない。そして私自身が遺す、唯一の作品ということになると思う。

《実話怪談データベース》の怪異分類ファイルを見ていただければと思うが、これら1000を超える分類項目の全てが大なり小なり「心霊談義」の対象である。それぞれの語についてファイルの中で簡単な定義をしているが、何故それらの概念を項目として独立させたかなどの理由や目的については殆ど語っていない。これらを語り尽くし、さらに霊や妖怪という存在の可能性や概念の定義などまで範囲を広げて、心霊世界に関して自分自身が構築した論を置いておきたい。

ということで…

まず最初に《実話怪談データベース 怪異分類》をアップロードします。